天気予報は見ない

社会に中指を立てる元大学生のとりとめのない日常日記的エッセイと書き散らす妄言の隙間

穀潰しの虫1

深夜、腹が減った。

 

即席のカレーうどんがあったはずだ、湯を沸かして食おう。

 

シンクには水に浸しただけの食器やフライパンがいっぱいだ。

 

...洗うのめんどくさいな、じゃあ食わなくていいか。

その程度の食欲だった。

 

だけど、湯を沸かせる鍋だけは既に洗ってあったのか、そもそも使ってなかったのか綺麗な状態で置いてあった。

 

「まじかよ」

 

この言葉には二つの意味があった。

 

洗わなくていい、ラッキー、食えるじゃん。

 

結局食うハメになってしまった、洗い物も増える、使っとけよ。

 

人は時として相反する感情を同時に抱く。

 

これを深夜カレーうどんの法則と呼ぼう。

 

カレーうどんは美味かった。だから後者の感情は忘れる。そうして都合の良い記憶だけを残して、また大人に近づく。