天気予報は見ない

社会に中指を立てる元大学生のとりとめのない日常日記的エッセイと書き散らす妄言の隙間

よみがえる変態

 

『しねよサブカル糞やろーが』

 

 

田舎での生活は楽しい。

毎日何かをしている。

休みなく働いて、夜は呑みに出かける。

コミュニティが狭いもんだから、知り合いの知り合いがそこかしこにいる。

呑み屋で出会ったら一緒に飲むし、それなりに楽しい。

その分出会いもある。

こんな俺でもちょっとはモテちゃったり...

カラオケにもよく行く、saucy dogとかback numberとかを歌う。

銀杏BOYZを歌っても誰も盛り上がらない。

 

 

「みんなの好きはお前みたいな感じじゃないんだよ」

 

 

本を読む時間が減った、というかほとんど読んでいない。

SNSをみる時間が増えた、恋愛を語る女性の動画をみてしまう。

好きな人ができた、彼女はsaucy dogが好きだった。

 

 

「恋愛映画とか観たほうがいいよ」

 

 

田舎での生活は、ちょっと息苦しい。

みんなと一緒じゃない、疎外感。

 

 

『しねよサブカル糞やろーが。』

 

 

みんなと一緒がいい、そうだったらあの子は振り向いてくれただろうか。

 

......

 

 

 

は?

 

帰り道車の中で流した、いかれたbaby

星を見ながら食べるコンビニスイーツ

君と歩く夜の散歩

 

これが俺の愛で、全てで、大好きなカルチャーだ

王道を行く大好きな大好きな俺のすべて

 

こんな大事な大切な大好きなものを自分で否定していた。

寂しさを、孤独を、トレンドやら人肌やらで埋めようとしていた。

あちら側へ誘う言葉に縋ろうとしていた。

 

 

みんなに理解してもらわなくていい

きっといつかこのブログを見せられる

いいや、むしろ見せたいって思える存在に出会えるから

 

そんな幸せとずっと横にいられるように

 

死にかけた心に音楽を

止まった思考に哲学を

 

 

自分を幸せにするために

好きなものを好きって言える自分であるために

 

理解されない変態性を研ぎ澄ませていこうじゃないか、なぁ?兄弟

俺の中の最高で王道なカルチャーと共に

 

 

『生きてやろうぜ糞変態野郎供!』

f:id:tenkiyohouhaminai:20230808221458j:image

 

 

 

 

ワンピースが終わるまでは死ねないからさ

地獄を経験しました。

 

まぁ色々あって、去年のある三ヶ月間くらいはただ生きているだけの生活を送っていました。

 

そんなことも経験して、僕の中の死生観やらなんやらはだいぶ捻じ曲がって捻じ曲がりすぎて一つの答えを導き出しました。

 

『ワンピースが終わるまでは死ねない』

 

まぁ別にワンピースじゃなくたっていいんです。

 

ギリシャに行くまでは死ねない、氷菓が完結するまでは死ねない、親が死ぬまでは死ねない。

 

そうやって自分の命を好きなもの、信仰するものに預けることにしました。

 

本来宗教ってこういうものかもしれません。辛くてしんどくて、でも大好きなもののために生きよう。そうやって、僕らは何千年も前から生きてきたのだと思います。

 

じゃないとこんな地獄耐えられない。

 

とまぁこんな話をファミレスや公園で延々と語り合う友人がいるのですが、御多分に洩れずこのことを彼に話したところ

 

 

ワンピースの連載を始めました。

 

 

何を言っているのかわからないと思うが、僕もわからない。

 

今の所本当に毎週ワンピースの最新話を描いて僕らが共有しているyoutubeチャンネルにて連載をしている。

 

この行動、どうですか?皆さんはどう思うんだろう?僕は上手く言葉にできないし、どう言っていいかわからないんだけど......

 

本当に愛してる。愛してくれてありがとう。

 

...なんか、これってすごくて、本当に嬉しくて、、

 

面白いからやっているんだろう...

だけど、僕はワンピースが終わるまでは死ねないからさ......

 

それは僕のためでもあって、それって、、愛じゃん!!

俺!愛されてんじゃん!!

 

俺、お前が死ぬまで死ねないじゃん。

ガンバレって言って

小さい家を借りて、iPodと本だけ持って暮らしたい。あとはファミレスで待ち合わせをする友達がいればそれで良い。それ以外は何もいらない。

 

日銭を稼ぐ。

家に帰ったら疲れて眠るだけ。文字も言葉も見たくない、聞きたくない。

生きてるって言えるのかな

 

気が狂いそう

 

ただ、精一杯の、全力の、ガンバレが聞きたい。それだけでいいから。

 

友達

とても怖がりな友達がいる。

彼は僕と近い地方の出身だから、それがきっかけで出会った。それ以来、もう付き合いは4年になる。

 

僕は彼ほど気が合うと思った男はいない。まさかファミレスで哲学の話を延々とできる友達ができるなんて思ってもいなかった。

 

閉店間際のファミレスで、お前は自己肯定がとてつもなく上手だと言われたときはギクッとした。

そして、常時自分を平均に据える平均化を行うことで精神の均衡を保っていると分析された。

まさしく僕のよく使う手法だった。

 

彼は本当に人のことをよく見ている男だと思う。

 

常に客観で人も自分もよく見ている、だから普段人が気がつかないような心の動きにもしっかり気づく。

そしてそれを言語化、文章化できる。

彼の字書きの才能には脱帽する。エッセイがめちゃくちゃ面白い。

 

僕と同じで、誰にでも好かれ、好く人間ではないかもしれない。

だけど深く、繋がりのある人たちにはとても慕われ、尊敬されている。僕もその1人だ。

 

才能に溢れ、様々なものに興味を持つ、だが中途半端では終わらない、どれも自らの形にする。

 

常に2人でボケ続けて、ツッコミなんてお構いなしで続いていくトークにオチなんて存在しない。

夜の東京で呑んで、2軒目なんて行かずに缶チューハイ片手に歩きまくる、公園を見つけて興奮して朝まで居座る。そんな日々が大好きでした。

 

そんな彼とはこれからは同じ会社の同期としてお世話になる。

友達と同じ会社に就職するなんて思ってもなかった。数奇な人生だ。

嫌になったら一緒に芸人にでもなろうか。とことん付き合おう。

 

これからも連絡を取り合おう、深夜のファミレスで落ち合おう、結婚式ではぜひスピーチを任せて欲しい、泣かせて見せよう。

 

じゃあ、また、

 

 

友達

とても寒がりな友達がいる。なのにいつも薄着である。

彼は九州育ちで、僕は雪国育ちなので、色々と相容れない。重ね着の大切さをもっと教えるべきだった。

 

僕は、彼が少し世間知らずというか、浮世離れしているというか、ちょっと変わっている、と密かに感じていた。

アニメのOPで米津玄師を知り、この人は売れると思ったよと言ってきたときは笑った。

いや、もうめちゃめちゃ売れてるよ、てか売れてるから主題歌歌ってるんだよと反論したときからそう思っているし、現在に至るまでその認識は改めていない。

 

そして、まっすぐな男だと思う。

 

良くも悪くも感情が表に出やすい、京都旅行で泣いたときはこっちまで当てられて泣いてしまった。

彼がいなかったら僕は友人の前で泣くことなんて一生なかったと思う。

 

まっすぐだから、誰にでも好かれる。

僕も彼とはすぐに打ち解けた。

これは本当に凄いことだと思う。

まっすぐに生きていたとしても、性根が悪かったら人に嫌われ続けるだろう。

だが彼のことを嫌いな人を見たことがない。

だって、根っからの「良いやつ」なのだから。

 

下手くそな僕のコミュニケーションのせいで馬鹿にされたと思ったこともあったかもしれない。ごめんね。

どんな言葉を投げかけても、ツッコんで、楽しいリアクションをしてくれて、笑いに変えてもらえるのが嬉しかったのです。

楽しいから、少し、いやだいぶ、はしゃいでしまったのです。

 

そんな彼ともあと少しでお別れ。

就職を機に地元の九州へ帰ってしまう。

寒がりな彼には嬉しいことだろう。

僕は寂しい。

今生の別れってわけではないけれど、過ぎる時間に流されて、会えないことも知っている。

だから、たまに連絡してほしい、結婚式には呼んでほしい、いつまでも幸せでいてほしい。

 

じゃあね、

ドラマ

本日をもちまして、青春時代の終了です。

長い間ありがとうございました。

 

この4年間は本当に楽しかった。

良い仲間と巡り会えた。

僕の青春はまごうことなく、充実していた。

 

卒業式の朝、この日記の存在を伝えた。

始めた経緯は、友達の1人に実はブログを書いていると告白されたから。

それが僕らの生活を中心に描かれていたものだから、ものすごく面白かったし、嬉しかった。

だから、仕返しとばかりに始めた。

 

そんなこのブログも、今日で一区切り。

青春時代が終わったら、生きてる意味なんてない。

もう生きている証を残す必要なんてない。だから、これを遺して終わり。

 

 

染め上げた前髪のインナーを真っ黒にして、伸び切った襟足を刈り上げ、顔の「無駄」毛を剃る。

一端の社会人の完成。

 

革靴を履く。遠くの彼と、近くの彼、見慣れぬ街並みに広い部屋。ただ、1人。

 

生きてる意味なんてない

それでも生きてくよ。

この生活をかなり気に入っている。

大切な大切なモラトリアム期間も来月で終了。

 

週一で学校に行く、夜はバイト。

休みはバイト先の人や友達と出かける。

なんにも予定がない日は一歩も家から出ずにゲームに読書にNetflix

眠る時間なんて気にせず、バイトの時間までに起きれば良い。

 

本と服と思想、物語に厨房、孤独とタバコ。アイドルに芸人、野菜ジュース、ファミレス、鍋、餃子。散歩。

 

炬燵からでて尻をはらう、今まで座っていたまだ人間の痕が残ったソファを見る、部屋を見渡す。

 

僕はこの生活をかなり気に入っていた。