天気予報は見ない

社会に中指を立てる元大学生のとりとめのない日常日記的エッセイと書き散らす妄言の隙間

本を捨てて、旅に行け。

ある日、ゼミにて、長期休み期間で新しくチャレンジしたことを動画にして発表するという課題がありました。

 

そこで、あるゼミ生が今まで全くやってこなかった読書に挑戦したというのです。

 

おっ!これは楽しみ、どんな本を選んだのだろう。

 

読書好きの僕は密かに心を躍らせながら、その子の動画に注目していました。

 

読んだ本というのがホリエモンの啓発本。

 

...

なんでだ。

 

僕は一気に興味を無くした。

なぜ一発目の読書に成長を求める。

 

その子曰く、とても勉強になったと、誇らしい顔を浮かべていた。

 

大学には本当にこういう人が多い。

 

怒られることが多いからと、普段本なんて読まないのに大人のコミュ力が身につくとかいう本を買う奴。

本を読みたいというから貸した本を、電車の中ではこれ見よがしに開くくせに半年経ってもまったく読み進めていない奴。

 

なんなんだ。

 

本を一冊読んだくらいで劇的に頭が良くなるとでも思っているのか。ていうか、大抵は一冊を読み切ることもできていない。

 

背伸びして、大人ぶって、自分の興味がないことに手をつけるなと言いたい。

 

本を自分が成長する手軽な手段だと考えて欲しくない。本は不思議なアメなんかじゃない。

 

僕は小説が好きだから、たくさんの人にその魅力を感じて欲しいと思っている。けれど、本に興味がない人に無理に勧めたりしない。

本を読まない人生も一つの人生だ。

 

自分の人生を楽しめばいい。本に興味がなかったら外で遊べばいい。ゲームをすればいい。アニメを観ればいい。

 

そのどれにも本とは違った魅力があって、その魅力に惹かれる自分が本当の自分だ。

 

格好付けず、自分の好きなことで自分を成長させて欲しい。都合の良いときだけ本を利用して何かになった気にならないで欲しい。

 

そうやって、成長したふりをした大人にならないで欲しい。

 

大学生よ、本を捨てて旅にいけ。